2005年07月26日

白洲正子

今、白洲正子を読み始めている。
彼女については、最近知った。

私どもは主に二次元物体(絵画・筆跡)を扱っているが、すぐ隣り合わせの仕事として、「鑑賞陶器」「茶道具」がある。リクエストに答えて、しばしば、私どもも売買を行っている。

もう少し勉強しようと、書店で本を漁った。

そこで、彼女のことを触れている本に出会った。また、mixiでも、とある先輩画商の「お気に入り」の文筆家として、彼女が挙げられていた。

しかも、こないだ読んだ赤瀬川原平氏の目利きのヒミツにも登場する。

で、最初に、この通勤時に手軽に取り出せそうな本「心に残る人々」を読んだ。

あきれたのは、小林秀雄、梅原、勅使河原蒼風、浜田庄司、正宗白鳥、ほか「錚々たる人々」のお宅に尋ねての気さくなお話体験レポートの形をとりながら、もう全く無遠慮なメッタギリの批評を行っているところだ。まあ自分のオウチの日記ならありかもしれぬ。しかし、たとえば皮肉たっぷりの勅使河原遭遇記を赤裸々に(勅使河原は白洲から逃げ回るのである。)公に書いて意に介さぬのだ。ある意味週刊誌も顔負けのすっぱ抜きぶりである。

もちろん小気味いい。ハンパなお付き合い文章でなくて、相手の真実の姿を感じて表現しようとしている。

さて、この方はとある古美術商を師匠として、骨董の目利きの道を歩んだオバサンということで有名な方である。チト面白そうだ。しばらく読んでみようと思う。


白洲正子「心に残る人々」


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この記事へのコメント
おはようございます。
連日地震台風と大変ですね。
白州正子の著作は殆ど揃えました。
実に痛快さ、男前のエッセーに惹かれて必読の作家(ご本人は作家とは
思っていぬ節)ですね。
次郎夫婦の生活スタイルが私の目標であり理想ですね。
Posted by 小林仁一郎 at 2005年07月26日 08:44
>次郎夫婦の生活スタイルが私の目標であり理想ですね。

やはりそこまで思われている(心酔と、いう言葉でしょうか)のですね。

ご夫婦一緒にその方向(たぶん、自然環境と人の交流と、ほんもののある暮らし)を目指されているとすれば、楽しそうですね。実際、お写真を拝見していると、暮らしを楽しまれているご様子が伝わってきます。

私のほうといえば、都会にへばりついてしばらくは暮らすでありましょうけれども。

いずれにしても、白洲女史については、大分興味が出てまいりました。お勧めの本などありましたら教えてくださいませ。
Posted by 田中千秋 at 2005年07月26日 10:34
理想と現実のギャップの差。
偉人と凡人の差。
でも先人に学ぶ心ですよね。

   私のお気に入り。
  「雨滴抄」
  「日月抄」     世界文化社
   「風姿抄」

      です。
Posted by 小林仁一郎 at 2005年07月26日 12:31
ご紹介ありがとうございます。早速しらべてみます!
Posted by 田中千秋 at 2005年07月28日 00:17